子どものワークショップ

タルカワノ市の小学校6校から11歳から13歳の小学生20名と活動を行いました。まずは一人ひとりにインタビューを行い、自由時間にすること、一番好きな遊び、そして家族について聞きました。答えは絵に描いてもらいました。

 

 13歳の学生にホビーや家族についてインタビューを実施

13歳の学生にホビーや家族についてインタビューを実施

 

インタビューをもとに、小学生全員とワークショップを行いました。目的は防災教育の紹介、子どもが一番楽しいと思うこと、そして子どもたちが抱える心配事とそれらを乗り越えるために既に持っているレジリエンスの力を探りました。タルカワノ市が2014年から学校で行って来た教育活動をもとに、毛布担架など災害における生き延びる知恵と助け合うための技術を教えました。

 

プロジェクトのリーダーの一人であるボリス・サエス氏が災害で負傷した「人」を運ぶために、毛布を担架として使う技術を教えている様子

プロジェクトのリーダーの一人であるボリス・サエス氏が災害で負傷した「人」を運ぶために、毛布を担架として使う技術を教えている様子

 

ワークショップの一番感動的な場面は子どもたちが心配事を匿名で紙に書いた時でした。ひとつずつ選び、子どもたちは一緒にアドバイスを挙げて行きました。このアクティビティは子どもたちの真剣な問題などを明らかにした上、お互いをサポートする能力があることを示してくれました。学生の一人はこのような心配事を挙げました。

「友だちをなくすかもしれないこと。」

この心配事に対して、他の子どもたちは「自分を大切にしてくれる友だちを見つけること」など助言していきました。

これは小さな例ですが、子どもたちの共助の力は災害及び人生のレジリエンスに欠かせません。子どものこのような助け合いの能力を育んでいくことが大切です。

 

「私の唯一の恐れは孤独、一人ぼっちになること」「友だちをなくすかもしれないこと」「成績が心配」

「私の唯一の恐れは孤独、一人ぼっちになること」「友だちをなくすかもしれないこと」「成績が心配」.