私たちについて

Voices of Resilience は研究者、防災の実践者、そしてタルカワノ市の地域住民をつないだ協働プロジェクトです。目的は世代間の対話を通して如何に地域の防災力を強化できるか探り、促進することです。

タルカワノ市は地震、津波、森林火災など災害の多い町です。1960年と2010年の地震と津波はまだ記憶に残る辛い出来事です。チリ政府や国際機関による防災の方法はいくつもありますが、タルカワノ市の住民の経験と知識に基づいた防災ツールを築くことが大切です。地域のアイデンティティを反映したアプローチを作ることで、これらの防災ツールがタルカワノ市の住民に使われ、持続可能であることを確保できます。

そのため、タルカワノ市の防災課、イギリスのマンチェスター大学、チリのコンセプション大学は1960年と2010年の地震を体験した高齢者に聞き取りを行っています。これらのオーラルヒストリーをヒントに、災害だけではなく人生における地域住民のレジリエンス(立ち直る力)を探ります。

タルカワノ市、レジリエンスの首都

オーラルヒストリーから複数の成果物を制作しました。

  • 防災ゲーム
  • 子どもが描いたコミック
  • タルカワノ市の小学校で使う防災カリキュラム
  • オーラルヒストリーの冊子
  • ドキュメンタリー
  • タルカワノ市の遺産として残るオーラルヒストリーのアーカイブ

本研究は、トヨタ財団の「研究助成プログラム」の助成を受けています(企画題目:「防災価値の翻訳:日本とチリとの防災に関する国際協力における「遊び」の役割」、代表:渡辺知花、D18-R-0022)。